
『性能』が多すぎます。法規の話です。
耐火性能、防火性能、遮炎性能、不燃性能などなど、一体何が違うんだと言いたいくらいに法令集には性能が記載されており、代表的な性能で7つありました。
今回私は心に火がついて、一覧表を作ってしまった次第です。
まず、簡単に自己紹介します。
私は地方の国公立大学で建築を学ぶ大学4年生。修士1年生となる来年度、2021年に一級建築士試験を受験します。詳しい自己紹介はこちらの記事(クリックで開く)から。
目次
2月13日(土)の作業/学科まであと148日

- 11年構造・施工(55問)演習・復習
本日も構造・施工の過去問題を解いていきます(第1周目)。最新の結果はこのようになります。


それでは今日も一日、ご安全に。
法規に出てくる『性能』の違いは?

さて、本題です。
突然ですが、法規に出てくるこの7つの性能の違いを説明できますか?
私はできません。
- 耐火性能
- 準耐火性能
- 防火性能
- 遮炎性能
- 不燃性能
- 準不燃性能
- 難燃(性能)
違いは暗記しないといけないけれど、法令集の長い文章を覚えるのはなかなか大変。ぱっと見で把握できないだろうか…。
そこで私は、この7つの性能を一覧表にまとめて把握することにしました。
まず、分かりやすい表にするためにこのように分けました。
- 耐火性能。準耐火性能・防火性能
- 遮炎性能
- 不燃性能・準不燃性能・難燃性能
この理由は実際に一覧表を見ていただければお分かりかと思います。それでは見ていきましょう。
耐火性能・準耐火性能・防火性能
まずは耐火・防火シリーズです。
内容は建築基準法2条1項七号で規定される「耐火」と、法2条1項八号で規定される「防火」に関する性能。
まとめるとこのようになりました。
(a)による(b)を防止するために当該(b)に必要とされる性能。
(a) | (b) | (c) | |
耐火 | 通常の火災(が終了するまで) | 倒壊及び延焼 | 壁、柱、床、その他の建築物の部分 |
準耐火 | 通常の火災 | 延焼 | 壁、柱、床、その他の建築物の部分 |
防火 | 建築物の周囲において発生する通常の火災 | 延焼 | 建築物の外壁又は軒裏 |
耐火の(b)に倒壊が含まれることや、防火の(a)の火災が建築物の周囲であること、また(c)が外壁や軒裏である点に注目です。
遮炎性能
次に遮炎性能ですが、上記の表に組み込めませんでした。こちらは耐火建築物の外壁の開口部に必要となる性能です。
火災を有効に遮るために防火設備に必要とされる性能。
不燃性能/準不燃性能/難燃性能
耐火・防火シリーズとの関係がいまいち掴み辛かった不燃性能シリーズですが、端的に言えば、防火構造の仕様で規定される材料の性能です。
不燃材料は不燃性能の建築材料、準不燃材料は準不燃性能の建築材料、というように規定されています。
まとめるとこのようになりました。
(a)分間、燃焼・損傷しない。
(a) | |
不燃 | 20 |
準不燃 | 10 |
難燃 | 5 |
極限までシンプルに解釈すれば、燃焼・損傷しない時間の違いでした。
さて、今回は法規に出てくるこの7つの性能を一覧表にしてご紹介しました。
私が性能をざっくりと把握するために単純化した解釈ですから至らぬ点もあるかとは思いますが、順次修正も入れていきます。
今回の記事も、皆さまの勉強の一助となっていれば幸いです。
次回予告
次回【#86】は、『環境系建築学生は●●のために引っ越しする』をお送りします。お楽しみに。
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