
みなさん、おはようございます。
昨日の記事で、2020年度の一級建築士の製図試験の合格率は『学生・研究生』の方が全体より高かったという、驚くべき結果を書きました。
一体なぜ、学生は製図試験の合格率が高かったのか?本記事で考えてみました。
まず、簡単に自己紹介します。
私は地方の国公立大学で建築を学ぶ大学4年生。修士1年生となる来年度、2021年に一級建築士試験を受験します。詳しい自己紹介はこちらの記事(クリックで開く)から。
12月27日(日)の作業

- 法規のウラ指導 第2周目 終了
昨日は法規のウラ指導の第2周目を279ページまで進めました。全体(569ページ)でいえば、49%の進捗です。
あと半分ありますが、日曜日は予定が特にないので、第2周目を最後まで終わらせる覚悟を持ってみます…
それでは今日も一日、ご安全に。
なぜ学生の方が製図試験の合格率が高かったのか?

さて、本題です。
昨日、驚くべき分析結果が得られました。
前回記事(下にリンクを貼りました)でも紹介しましたが、合格者の属性を分析してみると、
学生の方が製図試験は受かりやすかった、ということが分かったのです。
なぜそう言えるのかは、前回記事へ書きましたのでご覧くださればと思います。
それにしても、なぜ学生の製図試験の合格率は高くなったのでしょう。
社会人と比較して実務経験も少ないだけではなく、今年は法改正の関係で1年目の受験者が大半であるにも関わらずです。謎は深まります。
そこで、あくまで私個人の見解にすぎないのですが、以下の仮説を立ててみました。
- 時間と体力の両方がある
- 手書きの感覚が残っている
時間と体力の両方がある
1つ目の仮説は、学生には時間と体力の両方があるから、というものです。
まず、学生には時間があります。
建築学生は研究や課外活動で忙しいといっても、建設業で働かれている社会人と比較すれば、時間に余裕があるでしょう。
建設業の労働時間は2,000時間を超えており、完全週休2日も厳しい業界です。
私や周囲の建築学生を見ていても、正直社会人の方よりは時間に余裕を持って研究を行っている印象です(私の大学だけかもしれませんが)。
そこへ、20代前半のありあまる体力が加わるのです。
もちろん、精力的に働かれている30代以上の方もおります。私も職業体験でそういった現場監督の方を何人もお見受けしました。
しかし、やはり彼/彼女らでさえも、20代の頃の方が体力はあったはずです。
よって、この時間と体力を両方持ち合わせた環境が、学科試験後の3カ月間での猛追を可能にしたのではないかと考えました。
手書きの感覚が残っている
2つ目の仮説は、学生の方が手書きの感覚が残っているから、というものです。
実は、こちらのほうが有力ではないかと個人的に考えています。
統計調査などはしておりませんが、今の時代でも手書きを重視している大学は結構あります。
他大学の情報も時おり耳にしますし、私の大学も3年生の途中までは設計課題の図面に手書きでの提出を義務付ける、といった方針でした。
社会人になって年数がたつと、CADの操作が主になると聞きます。学生時代の製図の感覚が薄れてしまうと、思い出すのに時間がかかるのかもしれません。
したがって、大学生や大学院生の方がむしろ、社会人よりも手書きの感覚が残っているのではないかと考えました。
余談ですが、私は大学の先生から、なぜCADやBIMの時代に手書きの図面を重視した教育があるのかを聞いたことがあります。
それは、ひとことでいえば『大学だから』ということでした。
現場では手書きで意思疎通を行うこともあるなど、製図試験対策にとどまらず、実社会では手書きは活きてきます。
また、CADやBIMの使いかたの学習は実用的ですが、本質的な能力を習得するためにはやはり手書きの練習が必須です。
そういった考えのもとで学ぶ場所が『大学』とのこと。
私もこれには納得しており、お陰様で将来に役に立つ素養を得られていると考えております。
今回は、学生の製図試験の合格率が高いのは、時間と体力と手書きの感覚があるからでは?ということをお伝えしました。参考になっていれば幸いです。
次回予告
次回【#45】は、『まだ間に合う?学科対策をはじめる時期。』をお送りします。お楽しみに。
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