【#11】2008年以前はどうだった?改正の受験資格が「大幅」緩和な理由。【院生の1級建築士受験】

【#11】2008年以前はどうだった?改正の受験資格が「大幅」緩和な理由。【院生の1級建築士受験】

みなさん、おはようございます。

今さらですが、私が本当に来年受けられるのかということを調べていたところ、

意外な一級建築士の受験資格の変遷を知ることとなりました。

  

11月23日(月)の作業

 

本日の予定

 

  • 学科過去問の演習(構造)
  • 作図練習によるパーツの暗記

 

若干学科過去問演習の進捗が良くないため、本日も構造の過去問を解いています。また、昨日に引き続き、作図練習も行う予定です。

それでは今日も一日、ご安全に。

 

一級建築士の受験資格の変遷

 

 

さて、本題です。

 

2020年度から受験資格が緩和されたことで、私が来年受験できるようになったという話は過去の記事でしましたが、実は、一級建築士の受験資格は厳しくされた過去もあります。

建築に携わる方なら多くの方が聞いたことはあるだろう、2005年の「構造計算書偽造問題」がそのことの発端です。建築士の資質・能力の向上などを目的として建築士法が改正され、受験資格の要件厳しく見直されました。これが施行されたのが2008年です。

 

そのため、今回の改正の話を聞いた私は当初、

「2008年に厳しくした受験資格をまた戻したってこと??」

なんて考えたのでした。もちろんこれは間違いで、今回の法改正で受験資格が「大幅」緩和と言われるゆえんもここにあります。

 

それでは、その理由を近年の受験資格の変遷を振り返りながら説明します。実務経験要件の話がメインですが、私をはじめとする今の大学生がいかに受けやすくなったかが分かると思います。

 

2008年以降の受験資格で厳しくなったこと

国土交通省によると、2008年度に施行された改正法では学歴要件実務経験要件として認められる条件が厳しくなったのとのことです。

 

学歴要件は、大学でいえば「所定の学科卒業」から「所定の科目を履修して卒業」へ、

実務経験要件「建築に関する実務経験」から「設計・工事監理に関する業務、一定の工事の施工の技術上の管理に関する業務、建築確認・検査等に関する業務」などへ、

限定されたのでした。

 

すなわち、例えば2019年度まであった大学卒業後に2年間の実務経験が必要という要件は2008年以前もあったということで、もし私が当時大学生であっても今の資格での受験は不可能ということになります。

 

2020年以降の受験資格で緩和されたこと

ところが、2020年以降の受験資格では実務経験そのものが受験に不要となり、登録時に必要な要件となりました。

改正前後の建築士法 第3章 第14条(下記参照)を見ると、以前まであった「建築に関する実務」の記述がまるっきり削除されています。

 

改正前

一級建築士試験は、左の各号の一に該当する者でなければ、これを受けることができない。

一 学校教育法(昭和二十二年法律第二十六号)による大学(短期大学を除く。)又は旧大学令(大正七年勅令第三百八十八号)による大学において、正規の建築又は土木に関する課程を修めて卒業した後、建築に関して二年以上の実務の経験を有する者

一の二 学校教育法 による短期大学において、正規の建築又は土木に関する修業年限三年の課程(夜間において授業を行うものを除く。)を修めて卒業した後、建築に関して三年以上の実務の経験を有する者

二 前号に該当する者を除き、学校教育法 による短期大学若しくは高等専門学校又は旧専門学校令(明治三十六年勅令第六十一号)による専門学校において、正規の建築又は土木に関する課程を修めて卒業した後、建築に関して四年以上の実務の経験を有する者

三 二級建築士として四年以上の実務の経験を有する者

四 国土交通大臣が前各号と同等以上の知識及び技能を有すると認める者

建築士法 第3章 第14条(改正前) より

 

改正後

一級建築士試験は、次の各号のいずれかに該当する者でなければ、受けることができない。

一 学校教育法による大学若しくは高等専門学校、旧大学令による大学又は旧専門学校令による専門学校において、国土交通大臣の指定する建築に関する科目を修めて卒業した者(当該科目を修めて同法による専門職大学の前期課程を修了した者を含む。)

二 二級建築士

三 国土交通大臣が前二号に掲げる者と同等以上の知識及び技能を有すると認める者

建築士法 第3章 第14条 より

 

この改正によって大学で所定の科目を履修して卒業すればすぐに受験が可能になりました。

学歴や実務に関する要件が厳しく見直される2008年以前と比べても、受験資格は「大幅」緩和されているといえるのです。

 

私たちは学科法規のために建築士法を勉強しますが、こうした法自体の変遷を調べてみるのも時には面白いです。

 

次回予告

次回【#12】は、平行定規を中古で購入。不具合や故障は大丈夫?をお送りします。

 

 

お楽しみに。

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