
みなさん、おはようございます。
昨日の記事で、製図の対策で模写をやるよ!と申し上げましたが、なんだか模写って役に立たなさそうな響きです。
「模写なんかで何が身につくの?」という疑問を解決すべく、私は実際に模写してみました。
目次
11月28日(土)の作業

- 製図作図力練習 2階平面図・断面図
本日も引き続き、「製図試験独学合格テキスト」の第2章の一部をやっていきます。
それでは今日も一日、ご安全に。
模範解答例の模写、素晴らしい。

さて、本題です。
結論を言えば、模写は素晴らしい。
これがたった今、模写を終えた私の本音です。短期間で色々と吸収するためにはまず真似ることが必要でした。
模範解答例の模写で学べることはこのようなことです。
- 疲労感
- 自分がどこでタイムロスしているか
- 製図中のプランの変更の仕方
- 設計力と製図力は別物だということ
- せつびってこんなのがあるんだ…
1つひとつ説明していきます。
疲労感
私は計画系の学生ではないため、最近は作業といえばタイピングくらいしかやっていなかったのですが、久々の製図は錆びついた体にこたえることが分かりました。
改めて文明の利器(CAD)の偉大さを感じます。

特に、上部に何か描かなくてはいけない時に座ったままだと姿勢がキツくなりました。
ところが調べてみると、実際の製図試験では立ちあがっての作図が試験会場によっては可能なようですので、これは会場選びの判断基準になります。
自分がどこでタイムロスしているか
作図は最終的には2~2.5時間でできないといけません。しかしながら、初めての作図ではその何倍も時間がかかってしまいました。
そんな時、自分がどこでタイムロスしているのかが少し分かったため、時間短縮につなげられます。

私のタイムロスは、主にこれです。
下書きの線。この8000×7000のグリッド、実は下書きなんです。もともと筆圧が強いため濃く書き過ぎて、本書きの線を引くときに消しゴム必須でした。
また同様に、間違った座標に要素を書いてしまってやり直す作業もかなりタイムロスになっていました。
製図中のプランの変更の仕方
使用した参考書「製図試験独学合格テキスト」では、作図を11STEPに分けて、段階的に描き方を教えてくれます。
そのため、作者が作図を実演していく中で何を変更しているかということも分かることができます。
もちろん、エスキスから大きく変更することは無いのですが、扉の開閉の向きや同室内での什器や設備の配置などは意外と途中でも書き直されていました。
これによって、何の変更であればプランに影響しないのかが分かります。
設計力と作図力は別物だということ
そして、まず模写から始めてよかったという実感もありました。
製図試験はエスキスや記述を考える設計の段階と、それを図面にする作図の段階に分けられると思うのですが、両者は似て非なるもので先に鍛えるべきは作図力と分かりました。
というのも、模写の際にアピール点の文章も書いていたのですが、内容は計画や法規の実務的な話で小難しい内容でした。正直まだ、これが独力で出てくる自信が私にはありません。

しかし、こうした設計に必要な知識はこれからの学科試験対策でも身につけられるような気がします。一方、それに基づいて決定したプランを精巧に表現する能力は別物で、こちらは一朝一夕に身につかないでしょう。引き続き作図は訓練が必要です。
せつびってこんなのがあるんだ…
これは環境・設備を専門とする学生としてはあまり言いたくないセリフなのですが、

きゅ、キュービクル…?

雑排水貯留槽…?
はい、これは私の甘さです。
大学の設計課題では「機械室」という魔法の室名を使いまくり、そこにどんな設備があるかを考えてこなかった怠慢です。
排水管に流せない過去を懺悔し、来週からのパーツ暗記では設備の図面も模写していきたいと考えています。
「パーツ暗記って?」という方は製図対策の計画の記事(下)をお読みください。
次回予告
次回【#17】は、青いTACの法令集、そういえば持ち込みOKなの?をお送りします。お楽しみに。
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