【#67】昔と今では真逆の意味!?建築士と建築家の違い。【院生の1級建築士受験】

【#67】昔は真逆の意味だった!?建築士と建築家の違い。【院生の1級建築士受験】

みなさん、おはようございます。

建築士建築家。どちらも『建築する人』というイメージで使われる言葉ですが、意味を混同していることはないでしょうか。実は、この2つの言葉には驚きの歴史があります。

なんと、建築士と建築家の意味は、昔と今で真逆だったのです。

   

 

まず、簡単に自己紹介します。

私は地方の国公立大学で建築を学ぶ大学4年生修士1年生となる来年度、2021年一級建築士試験受験します。詳しい自己紹介はこちらの記事(クリックで開く)から。

 

1月21日(木)の作業/学科まであと171日

 

本日の作業

 

  • 13年法規(30問)演習・復習

本日は2013年法規を演習・復習していきます(第2周目)。本日の時点で、演習の結果こんな感じです。

 

 

それでは今日も一日、ご安全に。

 

建築士と建築家の違いは?

 

 

さて、本題です。

お恥ずかしながら法規の勉強中、建築士法はあるのに『建築家法』はなんで無いの?なんて思っていた私。

 

でも考えてみると確かに、建築士と建築家の違いを説明するのは難しくないですか。

登録するのが建築士…いや、それなら登録建築家とかはどうなるの?

 

そこで、本日は建築士建築家の成り立ちを辿り、2つの意味の違いを解き明かしてみたいと思います。

 

 

そこにはなんと、建築家と建築士の意味がある時逆転してしまった

という驚きの歴史があったのでした。

 

 

建築家集団の全国建築士

皆さんは、辰野金吾(1854~1919)の名前を聞いたことはありますか?

 

『日本近代建築の父』とも称される建築家で、代表作はなんといっても「中央停車場」こと現在の東京駅

 

 

そんな辰野氏を建築家として紹介したのは、当時彼は全員が建築家の建築家協会である、造家学会(1886年設立)に所属していたからです。

ちなみに建築家は、以下のような能力が求められる人材でした。

 

建物の構造等における理工学的知識を基盤として、住む人の感性を満足させる文学的、音楽的素養、感受性をもって、その場所、地域に見合った哲学や歴史的背景を理解して、幾何学を駆使し絵画的にも美しい一つの建物を創造することです。

引用元: http://www.jia.or.jp/guide/about_jia/history_jia.htm

 

つまり、建築家は単に建物を作る技術があるだけではなく、高度な素養を持っている必要があったのです。

そしてこれは現在の皆さんが抱く、建築家のイメージとも近いかと思います。

 

 

そんな建築家が所属する造家学会日本建築学会への改名を経ますが、

1914年にはそこから建築家が別れて、建築家集団として全国建築士会が成立されました(その後に、日本建築士会へ改名します)。

 

つまり、所属するのは上記の建築家のイメージの人たちなのですが、集団の名前は『建築士だったのです。

 

 

日本建築士会の解散、日本建築家協会の結成

ところが戦後、この日本建築士会解散することになります。

 

ちょうどこの頃、試験にも出てくる建築士法という法律の制定があったのですが、それに不満を抱いた建築家たちが、

建築士よりも高度な団体を作る!と言って1956年、『日本建築家協会』を結成しました。

 

ここで、建築家たちが所属する集団が建築家協会』となり、

建築士と建築家の意味が逆転したのでした。これは驚き

 

そしてこの時結成された建築家協会が、現在のJIA(日本建築家協会)の前身となりました。

 

 

登録建築家と建築士の違い

ちなみにJIAが制定している資格に、登録建築家というものがあります。

 

建築士は国家資格に合格し免許を登録すると名乗れますが、登録建築家国際的な基準に準拠した資格を取得する必要があります。

 

昭和50年に制定された建築士法の特殊性と不十分性を問題にし、UIAの制度をはじめとして、諸外国の制度を調査・研究し、それらを参考にしながら、建築士法を抜本的に改める制度モデルとして、UIA基準に遜色のない建築設計者の資格制度を立ち上げたのが「登録建築家資格制度」である。

引用元: http://www.jia.or.jp/resources/news_files/000/242/0000042/ewri5PsN.pdf

 

とのことで、建築家と建築士の意味が逆転した以降も、建築士法の問題点の改善は検討され続けているのです。

このあたりを調査すると今もなお残る、建築士と建築家の相対的な違いをうかがい知ることが出来ました。

 

 

建築士と建築家。

 

この2つには単なる言葉の違いだけではなく、背景に概念の違い法への考え方の違いがあり、歴史が動くとともにその定義は変わってきました。

本ブログは建築士の合格を目指すものですが、時おり、建築家と呼ばれる人たちの生き様へ思いを馳せてみるのもいいかもしれません。

 

本日ご紹介した情報が、皆様の参考になっていれば幸いです。

 

次回予告

次回【#68】は、『これ間に合うの?学科試験までの復習スケジュール。』をお送りします。お楽しみに。

 

 

読んでくださるあなたの存在が、勉強ブログ励みです。

よろしければ、Twitterフォローまたはシェア、または定期購読のボタンクリックをお願いします。明日も「つたログ」でお会いしましょう。

つたログを定期購読できます。

コメント

コメントを残す

*